ダウ理論は「N字」じゃない。欲望と焦りが描く「交渉の地図」

アイキャッチ画像。教科書的なきれいな「N字チャート」の紙が破られ、その奥から「欲望」や「焦り」という文字が書かれたドロドロしたマグマのような本質が見えている、インパクトのあるイラスト。 46歳からの挑戦ログ(FX手法など)

※投資はリスクを伴います。本記事の手法は利益を保証するものではありません。取引は自己責任で行ってください。

1月10日(土)、おはよう。

平日の激務で死んだ魚みたいな目をしてねぇか?

せっかくの土曜だ。

泥のように眠りたい気持ちは痛いほど分かる。

だがな、相場が止まっている「土曜日」こそが、俺たち負け組がプロとの差を埋める唯一の時間なんだよ。

コーヒー淹れて、PCの前に座れ。リハビリの時間だ。

300万溶かして地獄を見た、コリンだ。

今日は、アンタが一番聞きたくないであろう「基本」の話をする。

そう、「ダウ理論」だ。

「はぁ? ダウ理論? 高値と安値が切り上がったら上昇トレンドだろ? 知ってるよそんなの」 「今さらN字の話? もっとRSIの裏技とか教えてくれよ」

…今、そう思ってブラウザバックしようとしたアンタ。

だから勝てねぇんだよ。

はっきり言うぞ。俺が300万溶かした最大の原因は、このダウ理論を「ただのギザギザの線」だと舐めてかかり、インジケーターという名の「魔法の杖(聖杯)」を探し回ったことにある。

消費者庁の「投資詐欺への注意喚起」でも言われてるだろ?

『「絶対もうかる」「確実」といったセールストークをうのみにしてはいけません』ってな。

魔法なんてねぇんだよ。

あるのは「原理原則」だけだ。

今日叩き込むのは、教科書に載ってる退屈な線の引き方じゃねぇ。

海外のガチのプロたちが使っている、「大衆の欲望と焦りを読み解くための『交渉の地図』」としてのダウ理論だ。

これを読めば、アンタのチャートの見え方はガラリと変わる。

ただの「N字」が、人間臭いドラマに見えてくるはずだ。

第1章:それは「N字」ではなく「交渉」の結果だ

まず、「安値切り上がり(Higher Low)」って現象。

教科書だと「前の安値より高い位置で反発すること」って書いてあるよな。

これじゃあ、ただの結果論だ。

シンプルなダウ理論の図解。上昇トレンド(高値切り上げ・安値切り上げ)のチャート図に、「教科書の見方=ただの線」と「プロの見方=交渉の結果」という対比を入れる。

海外の実力派トレーダー、ナビーン氏(Urban Forex)は、これを全く別の視点で見てる。

彼はチャートを、買い手と売り手の「交渉(Negotiation)」の物語として読み解くんだ。

チャートは巨大な「八百屋」だと思え

為替市場ってのは、結局のところ「買いたい奴」と「売りたい奴」の巨大なオークション会場だ。 日本銀行の「為替相場決定のメカニズム」にもある通り、価格は需要と供給のバランスだけで決まる。

じゃあ、なぜ「安値が切り上がる」のか? 八百屋で例えるぞ。

  1. 店主(売り手): 「リンゴ、昨日は100円までまけてやったけど、今日は在庫が少ねぇんだ。120円より下では絶対に売らん!
  2. 客(買い手): 「えっ、100円じゃないの? …でも、どうしても欲しいんだよな。分かった、120円で買う!
頑固な八百屋の店主(売り手)が「値下げ拒否!」と腕を組み、客(買い手)が「くそっ、高くても買う!」と焦ってお金を出しているイラスト。

これが「安値切り上がり」の正体だ。

売り手が「これ以上の安売り(割引)は拒否する」と強気に出た。

それに対して、買い手が「高くてもいいから買う!」と合意した。

この「交渉成立」の跡が、チャート上の安値切り上がりとして刻まれるんだよ。

「買えなかった焦り」が燃料になる

じゃあ、なんでその後、高値を更新して価格が上がっていくんだ?

みんながハッピーだからか? 違う。

「手に入らなかった連中の『焦り』」があるからだ。

「やべぇ! 120円でも売れちまった! 次は130円出さないと買えねぇ!」

この「買えなかった人たちの焦り(Desperation)」「不足感」こそが、次の高値を更新する巨大なエネルギーになる。

チャートの向こう側には、モニターの前で「くそっ、乗り遅れた!」と叫んでる俺たちみたいな人間がいるんだ。

俺もそうだったから痛いほど分かる。

「押し目を待とう」と思ってる時に限って、価格は下がってこずにグングン上がっていく。

「ああっ、置いていかれる! チャンスを逃す!」というあの感覚だ。

パソコンの前で頭を抱えるトレーダーのイラスト。画面の中のチャートが急上昇しており、「置いていかれる!」「買わなきゃ!」という焦りの吹き出しが出ている図。

その恐怖に負けて、ルールを無視して高値で飛びつき買い(ジャンピングキャッチ)をする。

だがな、残酷な真実を言うぞ。

俺たちが焦って「高値掴み」をしたその場所こそが、プロたちが「よし、カモが来たから利確しよう」と売り抜ける場所なんだよ。

この構造を理解しない限り、俺たちは一生カモのままだ。

ダウ理論のN字を、ただの線として見るな。

そこに「焦って注文ボタンを連打してる人間の欲望」を見ろ。

第2章:川の流れ(最小抵抗線)に逆らうな

次に、レイナー・テオ氏の視点を紹介する。

彼はダウ理論を、「市場構造(Market Structure)」を特定するためのツールと定義してる。

なんで構造を知る必要があるか分かるか?

それは、「最小抵抗線(Path of least resistance)」を知るためだ。

300万溶かした俺の失敗

俺が負け続けてた頃、よくやってたのがこれだ。

「こんなに上がったんだから、そろそろ下がるだろ(逆張り)」

これはな、激流の川に向かって、ふんどし一丁で泳ごうとする自殺行為だ。

金融庁の「投資の基本」でも、リスクを抑えた長期的な視点が推奨されてるが、トレードの世界でも同じだ。 自然の摂理に逆らっちゃいけねぇ。

レイナー氏は言う。

「市場構造(上昇トレンド)ができている時、価格は『上がる』方が抵抗が少なく、『下がる』ことは抵抗が大きい」

大きな川の流れのイラスト。右方向に激流が流れており、それに乗っている船(順張り)はスムーズに進んでいるが、逆らって泳ごうとしている人(逆張り)が溺れかけている図解。

工場のベルトコンベアが右に流れてるのに、必死に左へ荷物を流そうとする作業員がいたらどう思う?

「馬鹿だな、流れに乗せれば楽なのに」って思うよな?

でも、俺たちはチャートの中で平気でそれをやっちまうんだよ。

「鳥の目」を持たないと死ぬぞ

なぜ逆張りしちまうのか?

それは、「虫の目」で見てるからだ。

スマホの狭い画面で、5分足の小さなギザギザだけを見てるから、「下がりそうだ」と錯覚する。 レイナー氏は「鳥の目(全体俯瞰ふかん)」でチャートを見ろと説く。

全体を俯瞰ふかんして、大河の流れ(市場構造)がどっちを向いているかを確認する。

そのためにダウ理論があるんだ。

第3章:地図を持たない航海は「死」だ

最後に、規律の鬼、スティーブン氏(The Trading Channel)の教えだ。

この人の話は耳が痛いぞ。

心して聞け。

彼はトレードを「ギャンブル」じゃなく、「ビジネス」として捉えてる。 そしてダウ理論を、感情的なギャンブルを防ぐための「強固な土台(Solid Foundation)」と位置づけてるんだ。

10連敗しても破産しない「仕組み」

スティーブン氏は「6つの客観的ルール」を守ることだけが、相場で生き残る道だと説く。 そのルールの第1歩、大前提にあるのが「市場構造の把握(ダウ理論)」だ。

海に出る船長が、「なんとなく東に行けば陸がある気がする」なんて勘で舵を切るか?

あり得ねぇよな。

必ず海図(チャート)を見て、現在地を確認し、航路を決める。

 嵐の海を航海する2隻の船。一方は「地図(ダウ理論)」を持っていて安全なルートを進んでいる。もう一方は地図を持っておらず、岩礁に向かって突っ込んでいる図。

ダウ理論を無視してエントリーするのは、地図を持たずに太平洋のど真ん中でエンジンを吹かすのと同じだ。

それは冒険じゃねぇ。

ただの遭難だ。

俺が300万溶かしたのは、地図も持たずに「勘」だけでフルスロットルで突っ込んだからだ。

お前には、同じ死に方をしてほしくねぇんだよ。

まとめ:週末こそ「地図」を描く練習をしろ

どうだ? ダウ理論が、単なる「高値安値の線引きゲーム」じゃねぇことが分かったか?

  • ナビーン氏: 売り手と買い手の「焦りと交渉」の記録。
  • レイナー氏: 逆らっちゃいけねぇ「川の流れ(最小抵抗線)」。
  • スティーブン氏: 生き残るための「航海図(土台)」。

相場が動いてない土曜日こそ、絶好の練習日和だ。

過去のチャートを開いて、N字の波を見てみろ。

「ここで店主(売り手)が強気に出たな」 「ここで客(買い手)が焦って高値掴みしたな」 そんなドラマを想像しながら、地図を描く練習をするんだ。

ただし、スマホの「のぞき穴」じゃ地図は見えねぇ

最後に一つ、重要な警告をしておく。

この「交渉の跡」や「市場構造」という壮大な地図。

まさか、スマホの小さな画面だけで見ようとしてねぇよな?

レイナー氏が言う「鳥の目(全体俯瞰)」は、スマホの狭い画面じゃ物理的に不可能だ。

スマホで見てるのは、地図のほんの一部、顕微鏡で覗いた世界だ。

それでは、大きな川の流れ(トレンド)は見えねぇ。

気付いた時には、激流に飲み込まれて即死だ。

 スマホの画面(狭い視野・虫の目)で見ているチャートと、PCの大画面(広い視野・鳥の目)で見ているチャートの比較画像。スマホでは下降トレンドに見えるが、PCで見ると実は大きな上昇トレンドの押し目だった、という「視野の錯覚」を示す図解。

プロと同じ「地図」を広げるためには、それなりのコクピットが必要だ。

俺がリハビリ基地として使っているDMM FX PLUSなら、PCの大画面で全体を俯瞰し、正確な市場構造を把握できる。